PRP毛髪再生医療は、今注目されている“最新再生医療”です。PRP療法を含む再生医療と言われる治療を提供する場合、厚生労働省に“再生医療提供計画届書”を提出し、認可を取得することが義務付けられています。厚生労働省の認可がなければ、PRP療法を含む“再生医療”を提供することができません。そのため、薄毛治療専門クリニックでも取り扱っているところは数少ないのが現状です。今回は、PRP毛髪再生医療について詳しく説明していきます。全国でいち早くPRP毛髪再生医療を実施しているAGAクリニックや薄毛治療医院もご紹介しますので、ご自身のご都合に合わせてお選びくださいね!※掲載情報は、2020年4月現在のものです。
PRP毛髪再生医療とは
PRP(多血小板血漿)とは、自身の血液を遠心分離機にかけ、血小板を抽出したもの、いわゆる血小板を濃縮した液体のことをいいます。血小板の成分(PRP)には、新しい組織や細胞の成長を促す栄養素が豊富に含まれています。ケガなどで血管を損傷した時に止血する働きのある成長因子が含まれており、シワなどの若返り治療や傷跡の治療などの再生医療にも多く使用されています。
PRPには、毛周期の退行期と休止期にあるアポトーシス(細胞死)の数を減少させる抗アポトーシス作用を促し毛のもとになる細胞の寿命を長くします。また、毛包周囲の新生血管増生作用や毛母細胞の増殖を促進させるIGF-1 (インスリン用増殖因子)がさらに毛根幹細胞の分化を促進や毛周期の成長期を延長したりできるのです。また、毛根周囲の血管の新生も刺激するので抜け毛が減り、生える毛の本数が増えるともいわれています。男性型脱毛症(AGA)、女性のびまん性薄毛(FAGA)に特に効果が認められています。ただし、何らかの免疫性疾患による脱毛(円形脱毛症など)の場合、効果が出ないことが予想されます。
最近男性女性を問わず増加している円形脱毛症の初期症状、原因、治療方法についてはこちらのサイトで詳しく解説されています。
PRP毛髪再生医療は、こんな方におすすめ
- 髪のボリュームがなくなってきた
- 髪が細くなってきた
- 広範囲の発毛を希望している
- 薄毛の気になる女性
- 産後の抜け毛で悩んでいる
- 地肌が透けて見える
- 植毛に抵抗のある
- 毎日の内服が面倒
- 市販の育毛剤では発毛しない
治療方法
1.初診(カウンセリング、診察、血液検査)
病歴や健康状態を確認後、PRPの治療についての詳しい説明。医師による頭皮の状態のチェックを行います。感染症や自己免疫疾患などの有無を血液検査で確認します。
2.再診時(結果説明、PRP作成)
初診時に採血検査のあった病院では、結果説明を行こないます。治療に必要な血液量(約10~30㏄)を採血します。専用の遠心分離機の遠心力を利用し血小板に含まれるPRP成分を分離させます。PRPを作成するのに約20分~30分お待ちいただきます。
3.PRP育毛剤注入
頭皮の気になる部分を中心にメソガンという注射器を使用し、PRPを頭皮へ注入し、弱った頭皮の欠陥や細胞を活性化させていきます。メソガン(ニードルコンセプト社製のFrenchShot U225)を導入している施設が多く、非常に細い針を使用しているので、麻酔がいらない程度の痛みとなっています。注入直後は、多少の出血を伴う場合がありますが、ほとんどの場合すぐに止血します。
4.施術終了
スタッフにより、今後の治療の流れの説明があります。2~3か月後に施術後の頭皮の状態を確認し、次の治療をおこないます。
治療後の注意事項
- 施術当日の洗髪は控えてください
- 施術当日の激しい運動、サウナ、岩盤浴、入浴等は控えてください。翌日以降であれば問題ありません。
- 施術前後1週間のヘアカラー、パーマ、頭皮マッサージは控えてください
- 施術前後の激しい日焼けは控えてください
- 内出血が起こる場合がありますが、2~7日ほどで落ち着いてきます
- 施術当日の飲酒は避けてください
- アレルギー等の発症は、ほぼありません。ごく稀にアレルギーを引き起こし、注入部が腫れたり、発赤が1週間以上続くこともあります
- 頭皮の外用剤は施術当日は控えてください。
PRP毛髪再生医療のメリット
- 自身の血液を使うので、アレルギーなどの副作用の可能性が低く安全性が高い
- 通院回数が少ない
- 男女問わず治療が受けられる
- 頭皮にまんべんなく浸透
- 飲み薬との併用が可能
- 持続性があり、効果が長持ち
PRP毛髪再生医療を受けられない方
- クエン酸ナトリウム水和物にアレルギーのある方
- 骨髄機能低下
- 悪性腫瘍
- ウィルス性疾患
- 妊婦
- 貧血
- 自己免疫疾患、膠原病(リウマチ、SLE、バセドー病、皮膚筋炎など)
- 甲状腺機能異常
- 脾機能亢進症
- 自己免疫性溶血性貧血
- 出血傾向があり、血が止まりにくい方
- 肝機能障害(慢性肝炎、肝硬変)
- HIV感染症
- アレルギー疾患など頭皮に異常がある方
- 腎機能障害
- 血小板異常による疾患
- 門脈圧亢進症
- 発熱時
※以下に該当される方はご注意ください
● 妊娠の可能性のある方
● 心臓病の方
● 脳梗塞などの既往歴のある方
● 血液が固まりにくくなる薬を服用中の方
● 喫煙されている方は効果がでにくいとの報告があります
● 毛根が消失している方には、効果がないためお勧めできません
治療費
PRP毛髪再生療法は、自由診療となります。クリニックによって料金も様々ですが、1回110,000円~176,000円となっており、別途血液検査代必要なクリニックが多いです。
PRP毛髪再生医療を受けられるクリニック
医療法人煌永会 大阪AGA加藤クリニック
大阪にある“加藤クリニック”は、JR大阪駅、阪神梅田駅より徒歩5分、JR東西線北新地駅より徒歩2分、地下鉄四ツ橋線西梅田駅より徒歩2分のところにあります。診察は、完全予約制で10:00~20:00、土・日・祝も予約可能です。WEB予約、電話予約も24時間受付中です。
TOM CLINIC美容外科
東京にある“TOMクリニック”には、池袋院と新橋院があります。それぞれ駅から徒歩5分のところにあります。開院時間は、10:00~20:00の完全予約制となっています。オンライン予約も可能です。TOMクリニックには厚生労働省の毛髪診断資格を取得したカウンセラーが在籍。
Wellness Beauty Clinic.
大阪にある“Well Beauty Clinic.”は、JR大阪駅より徒歩7分、阪神梅田駅より徒歩3分、地下鉄御堂筋線梅田駅より徒歩3分の所にあります。診療時間は、平日11:00~19:30/土日祝10:00~18:30の完全予約制となっています。WEB、LINEでの予約なら24時間可能です。
NEW TOKYO CLINIC
東京にある“NEW TOKYO CLINIC”は、JR常盤線松戸駅東口より徒歩1分の所にあります。診療時間は9:00~12:00/14:00~17:00で完全予約制となっています。
青山エルクリニック
東京青山にある“青山エルクリニック”は、地下鉄表参道駅より徒歩2分の所にあります。診療時間は、11:00~19:00の完全予約制です。木・日は休診日となっています。PRPの初診は水・金の午後と土曜日となっています。※コロナウイルスの影響により2020年5月の診療は月・火・土の週3回となっています。詳しくは公式HPで確認してください。
渋谷美容外科クリニック
東京、横浜にある“渋谷美容外科クリニック”には、渋谷院と新宿院、池袋院、横浜院があります。それぞれ駅から徒歩1~4分のところにあります。診療時間は、10:00~20:00の完全予約制となっています。各院によって診療時間が異なるので詳しくは公式HPで確認してください。渋谷美容外科クリニックではWEB予約も可能です。
SYUCELL CLINIC FUKUOKA
福岡にある“SYUCELL CLINIC FUKUOKA”は、福岡市営地下鉄空港線 姪浜駅から徒歩6分の所にあります。診療時間は、水木金日11:00~18:00の完全予約制となっています。WEB予約は24時間受付です。